企画展 花嫁のれん展

2021年4月21日

600年以上の歴史がある七尾の一本杉通り。
この通りには50店舗あまりの店がたちならび、建物は主に寄棟造りの町家で、いくつかは国登録有形文化財に指定されており、当時の面影を残しています。
この一本杉通りで毎年春に開催されるのが「花嫁のれん展」です。
通りのお店では期間中、商家・民家の屋内に百数十枚もの「花嫁のれん」が展示されます。

一本杉通りで行われる「花嫁のれん展」は今年は中止となりました。

花嫁のれんとは?

「花嫁のれん」は、幕末から明治時代初期のころより、加賀藩の能登・加賀・越中に見られる庶民生活の婚礼の風習の中に生まれた独自の「のれん」です。花嫁のれんの色や柄には時代ごとに流行り廃りがあり、麻や綿のものも見られますが、多くは絹で加賀友禅の手法が用いられています。
「花嫁のれん」は婚礼時に花嫁の幸せを願って親から花嫁へ送られる、牡丹の花や鶴などの婚礼にふさわしいおめでたい柄と花嫁の実家の紋が描かれています。
結婚が決まった娘の親が仕立てる場合が多いのですが、母親が嫁入りの際に使っていた「花嫁のれん」を娘へと譲り渡すこともあります。

花嫁が嫁入りの際、婚家の玄関先で、両家の水を半分ずつ混ぜて飲む「合わせ水」の儀式を行います。その後、「花嫁のれん」を嫁ぎ先の仏間の入口に掛け、花嫁はそれをくぐって「仏壇参り」をしてから、結婚式が執り行われるのです。

企画展 花嫁のれん展(和倉温泉お祭り会館)

和倉温泉お祭り会館にも加賀友禅作家、百貫俊夫の手がけた花嫁のれん「里山里海」を展示します。
この「里山里海」には様々な絵が描かれており、その絵の全てに意味があります。
作家は石川県の出身で、先人が残された能登の自然、伝統文化、風習を伝承されたい思いから描かれたそうです。
「里山里海」の他に、花嫁のれんの説明パネルや写真なども展示します。
皆様も加賀友禅作家、百貫俊夫「里山里海」見に来ませんか?

期間:4月21日~5月9日まで
(期間はあくまでも予定ですので、変更する場合があります。)

花嫁のれん館

七尾市にある「花嫁のれん館」には花嫁のれんが常設されています。
常設展示室では明治から平成までの花嫁のれんを見ることが出来、また、地域の婚礼文化を展示する企画展示室や、婚礼衣装をまとい花嫁のれんをくぐる体験のれんくぐり体験、オリジナルグッズを販売するショップ、地域の観光情報を発信する交流スペースも併設されております。
明治から平成までの花嫁のれん、この土地に伝わる和の伝統美を皆様も是非ご堪能下さい。