デジタルミュージアム

石崎奉燈祭 奉燈の武者絵と大文字の紹介
EAST DISTRICT 01

<東一区>

なかごの文字には「魚満浦(ぎょまんうら)」という文字を固定して使い続けている。魚満浦とは「魚が浦に満ちる」と読み、大漁を意味している。

絵には特にこだわりはないという。紹介する絵は、江戸時代の浮世絵師・歌川国貞が題材にしていることでも知られる。

正面大文字 魚満浦
正面大文字

魚満浦

裏面武者絵 牛若鞍馬兵術励
裏面武者絵

牛若鞍馬兵術励

EAST DISTRICT 02

<東二区>

なかごの文字には「萬年楽(まんねんらく)」という文字を主に使用。萬年楽とは「萬年楽あり」と読み、永遠の繁栄を意味する。年によっては「福無極(ふくむきょく)」という文字を使用することもある。

絵には浦島太郎の絵を使用することが多い。浦島太郎以外の絵を使用すると奉燈が重く感じられると担ぎ手は言う。

正面大文字 萬年楽
正面大文字

萬年楽

裏面武者絵 浦島太郎竜宮惜別之図
裏面武者絵

浦島太郎竜宮惜別之図

EAST DISTRICT 03

<東三区>

なかごの文字には「志欲静(しよくせい)」の文字を使い、長い間変えられていない。志欲静は「志静ならんと欲す」と読み、荒ぶることなく静かに志を遂げようと願うことを意味する。

絵には特にこだわりはないという。紹介する絵は、神功皇后の三韓征伐の際に、大臣の武内宿禰が潮を操る「干珠・満珠」の宝珠を海に投げ入れ敵を退ける伝説を描いたもの。

正面大文字 志欲静
正面大文字

志欲静

裏面武者絵 三韓征伐 武内宿禰投珠之図
裏面武者絵

三韓征伐 武内宿禰投珠之図

EAST DISTRICT 04

<東四区>

なかごの文字は「智仁勇(ちじんゆう)」という文字を長年使用する。過去に一度だけ「翔龍舞(しょうりゅうまい)」という文字が使われたことがある。智仁勇とは、中国の古典「史記」に記述されている言葉で、智(知)は、是非・善悪を判断する能力、仁は慈しみやおもいやり、勇は勇気や気力、雄々しさを意味する言葉で、もっとも基本的な三つの徳をあらわしている。

絵には特にこだわりはないという。紹介する絵は軍記物語『太平記』の有名な場面「桜井の別れ」を描いたもの。

正面大文字 智仁勇
正面大文字

智仁勇

裏面武者絵 楠公父子訣別之図
裏面武者絵

楠公父子訣別之図

WEST DISTRICT 01

<西一区>

なかごの文字は「襲銀鱗(おそうぎんりん)、「群魚舞(ぐんぎょまい)」、「銀鱗飛躍(ぎんりんひやく)」の三つの文字から選択している。一番多く使用されているのは襲銀鱗。「銀鱗(魚)を襲う」と読み、群れをなしていた魚が、網の中で勢いよく舞う様子を表しており、大漁を意味する。

絵は武者絵を使用することが多いが、観音様の絵を使うこともある。紹介する絵は日本の海や漁業を守る神様として知られる恵比須様を描いたもの。

正面大文字 襲銀鱗
正面大文字

襲銀鱗

裏面武者絵 恵比須尊釣遊之図
裏面武者絵

恵比須尊釣遊之図

WEST DISTRICT 02

<西二区>

なかごの文字は「満祥雲(まんしょううん)」という文字を固定して使用する。満祥雲とは、「祥雲が満ちる」と読み、めでたい雲が空を覆う兆しという意味で、夜空が明るすぎると魚が逃げてしまうため、雲が月を覆うことで大漁を予感させる前兆を表している。

絵には、日本の海や漁業を守る神様として知られる恵比須様や中国の伝説上の仙人で巨大な鯉に乗る「琴高仙人(きんこうせんにん)」=鯉仙人が多く使われる。

正面大文字 満祥雲
正面大文字

満祥雲

裏面武者絵 恵比須海遊之図
裏面武者絵

恵比須海遊之図

WEST DISTRICT 03

<西三区>

なかごの文字は「慶雲飛(けいうんひ)」という文字を固定して使用する。慶雲飛とは、「慶雲飛ぶ」と読み、めでたい雲が空にひるがえり、あたり一面がめでたい雰囲気や良い兆しに包まれている様子を表している。

絵に特にこだわりはないという。紹介する絵は、武将・新田義貞が鎌倉攻めの際、稲村ケ崎の海へ黄金の太刀を投じて龍神に潮を引かせるよう祈ったという軍記物語『太平記』のシーンを描いたもの。

正面大文字 慶運飛
正面大文字

慶運飛

裏面武者絵 新田義貞稲村ケ崎奉刀之図
裏面武者絵

新田義貞稲村ケ崎奉刀之図